Bさん
バスも給食もないけれど
バスも給食もないけれど、そこにはいっぱいの愛がある!
「この幼稚園に行きたい」どの幼稚園に見学に行っても「絶対に行かない」と言っていた長女が大森ルーテル幼稚園に見学に行ったときの言葉です。都会の中で木々に囲まれた小さな幼稚園。その中には思い思いに遊んでいる子供たちの生き生きとした姿ありました。
大森ルーテル幼稚園には、転勤の関係で長女が年中ときに中途入園しました。どこも定員一杯でなかなか幼稚園が見つからず、空いている幼稚園に見学に行っても長女は断固拒否。その状態が1ヶ月以上も続き、ほとほと困っていた時、大森ルーテル幼稚園の説明会に、来年度入園でもという思いで参加しました。園長先生のお話、副園長先生のお話に子供たちがとても愛されている幼稚園だということを知り、とても心惹かれました。後日、中途入園の許可をいただいて、見学を経て入園しました。こうして娘と私の大森ルーテル幼稚園生活が始まったのです。
そのころ、私は長女との関係にいき詰まっていました。赤ちゃんの時から繊細でとても手かかかり、頑としてわがままを押しとおす子でした。私や夫の実家は遠く、相談をできるような人もなく、当時1歳の次女を含めた育児に追われる日々。手がかかる子ほどかわいいというものの、正直なところ心の底から長女をかわいいと思えず、その思いに自己嫌悪していました。
大森ルーテル幼稚園では保護者の送り迎えが基本で、前の幼稚園では毎日バス通園だったのが、幼稚園まで送り迎えに行くようになりました。お弁当も毎日作るようになりました。先生と顔を合わせ、長女を送り出し、帰りにはその日の様子を聞き、幼稚園から出てくる長女を迎えました。ただそれだけのこと、本当にそれだけのことでしたが、先生から長女の幼稚園での楽しそうな様子を聞いて笑ったり、ニコニコと帰ってくる長女を迎えることで、少しずつ心が軽くなっていくのを感じました。「私や夫以外にこの子のことをかわいがってくれる存在がある」ということの心強さ。そのことが私を孤独な育児から解放してくれたのだと思います。園長先生の「神様が子どもたちを育ててくださっているのです」というお言葉も大きな支えになりました。そして、私の心が楽になっていくのと同時に、長女のこともまた心からかわいいと思えるようになりました。そんな長女も卒園し、元気に小学校へ通っています。まだまだ泣き虫だけど、すこしずつ成長している長女の姿に喜びを感じています。
今は次女が大森ルーテル幼稚園に通っています。先生方は今でも「○○(長女)ちゃん元気ですか?」と気にかけてくださいます。昨年三女がお腹に宿ったとき、担任の先生が次女の心の変化にいち早く気づいて「たくさんギューっとしますね」と言ってくださいました。次女もまたたくさんの愛情を注がれていることに感謝の思いでいっぱいです。
バスも給食もないけれど、そこにはいっぱいの愛がある!この幼稚園を選んで本当によかったと思っています。