Cさん
親の心も育てる幼稚園
- 娘が大森ルーテル幼稚園に入園し、早いもので1年あまりの月日が経ちました。入園してからというもの、娘は、幼稚園の門をくぐれば後ろも振り返らず怒濤のごとく教室に消え、お友達とのごっこ遊びに興じ、泥だらけになって山盛りの工作とともに家に帰る毎日で、目一杯幼稚園生活を満喫しております。娘はストレスがかかると発作を起こす持病を抱えており、入園前は夜中の救急病院にかけこむことがしばしばありました。幼稚園入園に際しても環境の変化で発作を起こし皆様にご迷惑をおかけするのでは、と心配しておりましたが、幼稚園に入園してからというもの、気づけば発作を起こさなくなっていました。そんな娘の成長と楽しげな姿を見て、夫はしばしば「お父さんが代わりに幼稚園に行きたいんですけど」とつぶやき、もうすぐ2歳になる弟は、我が物顔で園庭を駆け回っています。家族一同穏やかに楽しく暮らせるのも、大森ルーテル幼稚園のおかげと、園長先生、副園長先生をはじめとした諸先生方に感謝、感謝の毎日です。
そんな我が家の幼稚園選びは、私がフルタイムで仕事をしており、祖父母の協力を得ての通園となる都合上、「親の出番の少ない」幼稚園が第一のポイントでした。卒園生の保護者の方からは、ルーテル幼稚園はカンガルー組(預かり保育)が充実していからおすすめとアドバイスされていたものの、園バスがなく親が毎日送迎する園であることから、送迎が祖父母任せになってしまう我が家の場合、子供に寂しい思いをさせるのではないか、という懸念がありました。しかし、ひよこ組に参加した際に在園児の皆さんが目を輝かせて自由に遊ぶ様子や、出席した入園説明会での園長先生が自園の先生一人一人を絶賛(笑)される様子、園長先生から「この人が実質園長です(笑)」と紹介された副園長先生がルーテル幼稚園をこよなく愛され「心を育てる」幼稚園であることをお話される様子に、親の事情はさておき、先生も園児もなにやらみんながとても良い雰囲気を醸し出すこの幼稚園に娘を託すのが、彼女にとっては幸せなのではないか、という思いを強くしました。入園面接で我が家の状況と、私の迷いを正直にお話ししたところ、園長先生が「仕事を持っているお母さんもいますし、おじいちゃんおばあちゃんが送迎している子供もいます。私達はお母さんの決断を応援しますよ。」とおっしゃって下さったことで私の迷いは吹っ切れました。
そして、昨年4月に入園。毎朝園長先生が園門で出迎えて下さるのですが、一人一人の子供のことをよくご存知で、園での様子を園長先生から伺うこともしばしばです。また、担任の先生を始めとする先生全員が個々の子供の状況を把握し、お友達との関わり方で問題が出たときも子供自身で解決出来るよう、そっと手を差し伸べつつ見守って下さいます。少人数性だからこそできる、暖かく、行き届いた保育環境に、何の心配もなく安心して子供をお任せしております。
ルーテル幼稚園は「心を育てる」ことをモットーとしており、いわゆるお勉強系幼稚園ではありません。一方でキリスト教教育を主眼に掲げていることから、毎日のお祈り、週一回の礼拝、自由参加の教会学校で感謝をすること、他者を思うことを自然に学びます。また、毎日のように廃材で作る工作や、自由遊びの中でのルール作りを通じて友達との関わり方を学び、「どうして」「なぜ」という疑問を先生方が自分で考えるように導いて下さる姿を見るにつけ、3歳から6歳という沢山のことを吸収する時期に、「心を育てる」ルーテルでの経験は、娘にとって、机上の勉強では決して得られない、一生の宝になると感じる今日この頃です。
そして、私にとっての最大の懸案であった、親としての幼稚園との関わりについてですが、初めは「大変かも」と思っていた園行事への参加や毎日のお弁当作りも、他の保護者の方との交流や毎日残さずお弁当を食べてくれことに喜びを感じ、皆様に助けていただきながらも、今では子供以上にルーテル幼稚園の保護者生活をエンジョイしております。これも、先生方、他の保護者の方々の「顔が見える」幼稚園だからこそと思います。また、18時まで預かっていただけるカンガルー保育も、ベテランの専任の先生が担当されているので、働く親が安心してお任せできる、本当にありがたい存在です。保護者としての幼稚園への関わり方は他園に比べ自由だと思われますが、実は気づかぬうちに子供、幼稚園との関わり方を考える機会を与えられ、親としての「心を育てる」幼稚園でもあると思います。
以上、とりとめもなく書いてしまいましたが、他にも自然いっぱいの園庭の魅力、行事の魅力など、ルーテル幼稚園は、このスペースでは書ききれないほどの魅力がある幼稚園です。この夏、大規模な改修・耐震化工事が始まり、来春には新しいルーテル幼稚園に生まれ変わるとのこと。ソフトがピカイチなだけでなくハードも充実予定の新生大森ルーテル幼稚園のこれからを楽しみにしております!