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保育料無償化だけでよいのでしょうか

 

分かっていたことだが、小中学校教員の労働時間が世界で最長だというOECDの調査が出された。世の中が複雑化していくとともに子どもたちは大きく変化している。特に集団で物を聞きとる能力が低くなり、一対一でなくては難しくなる。そこで、教師を手厚く配置しなくてはいけないのにもかかわらず、小中学校の教員配置は変わらない。幼稚園でも同じである。


 そんなとき、幼児教育無償化が10月から行われるが、無償化とともに教員配置に厚くすることも同時に行われなければ、片手落ちであろう。教育を均等に受けることの無償化と同時に教育の質の向上のために教員を増やすことが大切である。

 新制度の施設型給付園に我が園は入った一つの理由は、先生の配置を増やせば給付金が増え、先生を増やせ、なによりも子どもに寄り添っていく保育ができるからである。2009年、私が着任したとき、正規の教師が4名、補助1名、預かり2名、事務1名の8名であった。新制度になり教師8名、補助2名、預かり6名(補助兼任者2名)、事務2名(補助兼任1名)の18名になった。

 より良い保育が出来ることは子どもにとって、良いことであり、将来、国にとっても良いことに繋がる。この視点で教育、保育の議論を政治はしてほしい。

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