Nさんの場合
肯定のプロフェッショナル
- 共働きである我が家には2人の娘がおり、保育園に預けておりましたが、長女が年少時のある一言がきっかけで大森ルーテル幼稚園に転園することになりました。
「これ、怒られない?」
元々慎重な性格の長女でしたが、詳しく聞くと、お友達が叱られていたという話が続々と。
その保育園の先生方はとても温かく、安全安心な保育を提供してくださっていましたが、安全に過ごすための制限は多く、「危ないよ」「ダメだよ」という言葉が日々飛び交う中で、長女は叱られない選択肢を考えるようになってしまったのです。もっと子供らしく、自由に育って欲しいと思った私達夫婦は転園を考え、幼稚園探しを始めました。そんな中で、たまたまルーテル卒園児のお母様とお話する機会があり、「すごく自由で毎日楽しそうだった!泥だらけになって帰ってくるよ(笑)」と伺い興味を持ち、説明会に参加。子供の主体性を尊重する点に共感し、姉妹そろって転園を決めました。
転園後の長女は見違える程いきいきとし、スカート等の通園ファッションや階段からの飛び降り、水遊び等、自由を楽しんでいるようでした。慎重な性格は相変わらずですが、自分で考えて選択をすることが増え、ちょっぴりいたずらもするようになっています。長女にとっては大きな成長です。
また、大森ルーテル幼稚園の特徴でもあり、私自身も大きな気づきがあったことが2つあります。
1つ目は、「喧嘩は成長」というお考えです。
気の強い次女。喧嘩をした日は内緒にしたいのか、幼稚園での話を聞いても「忘れたー」と誤魔化していましたが、徐々に悲しかった気持ち、嫌だったこと、自身の反省を伝えてくれるようになりました。先生が喧嘩の度にきちんと両者の話を聞き、どちらの考えも否定せず仲直りへ導いてくださっているお陰だと思います。
勿論、喧嘩せず楽しく遊べることが親としては嬉しいですし、私自身も家庭内で姉妹喧嘩をしているとつい頭ごなしに「やめなさい」と言ってしまっていたのですが、思い切り気持ちをぶつけ合い、話し合い、仲直りをすることを通じて、子供は成長するのだと実感しました。
相手の意見も聞き自分の意見を伝えることは、今後の人間関係や将来仕事をしていく上での礎になっていくことと思います。
2つ目は、次女もよく口にする、「まずは自分を愛する」です。
聖書の中に出てくる言葉だと思いますが、近年よく耳にする「自己肯定感」にも通じるものがあります。他人に優しい子供に育ってほしいと思っていた私達夫婦は、その源泉になる「自分を愛する」ことこそが大事なことなのだと気づかされました。
平日のイベント参加やお弁当作り等保育園よりも大変なことはありますが、それ以上に得られる経験や心の成長が多いにありました。
次女卒園まであと僅か。色々な感情を学ぶ手助けをしてくださった大森ルーテル幼稚園に感謝申し上げます。